AX まさか勝てるとでも?(私が) 空から女の子が降ってくる小説










     
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空から女の子が降ってくる小説 

【降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナルの創作小説・漫画を募集します。(るいんずめもりぃさん)

気分転換に書いてみますた。字数制限ガン無視。
分かってるとは思うが最初に言っておく何も期待するな。

「……大丈夫か?」
「っ……大丈夫……想像してたより、痛くないですから……」
この異常な状況そのものよりも、お互いの第一声で見事に純愛エロゲみたいな会話が成立している事の方に気を引かれた。俺って意外と大物。さてなんだろうこいつ。もし瞬きでもしていれば「天から落ちて来た」のだという事にも気付けなかったであろう速度で前方5メートルのアスファルトに激突しながらもその余波によるソニックブームやクレーターの類を一切生じさせる事なく、しかしなぜか一般的ハリウッド映画級の轟音だけは近隣一帯に響かせたそれは、
「うぅう」
平然と立ち上がり涙目で後頭部をさすっている。これは俺の常識の範疇で言えば転んで頭打った時等、というかその災害レベルでしか使用できないリアクションである。あ、そうか。別に大物なわけじゃなく、この世に生きている限り起こりえない現象を前に使えるリアクションの引き出しがないんだな、俺。
Q.こいつは何?
A.天使とか悪魔とかロボットとかjpgとか小女子とかボーカロイドも女の子にカテゴライズされるんだから、ひとまずは「空から降ってきて、頭から地面に激突したスカート長めのセーラー服美少女(水色の縞パン)」という事でいいと思う。略して空子。
考えがまとまった俺は空子に率直な疑問をぶつける事にした。相手について分からない事があったら聞く。コミュニケーションの第一歩だ。
「あなたは何ですか?」
「ああ、はい。えーと、親善大使のようなものです。平行地球からの。こちらの世界の技術レベルが規定水準に達しましたので、世界間の軋轢を事前に防ぐために送られてきました。あなたから見るとおかしいところがいっぱいあるかと思いますが、平行世界的グローバルスタンダード及びオーバーテクノロジーの賜物という事で納得しておいて下さい……あ、申し遅れました。私、三千世界委員会日本地区担当の山田そら、AB型です。ええと、まず警察が来ますよね。でも捕まると面倒なのでこれから直で国会に向かいます。驚かれましたよね、本当にすいません。急ぎますので、これで」
ストレートに聞いたら普通に答えが返ってきた。これ以上聞く余地がないくらい丁寧に返ってきた上に打ち切られた。一分かかったかどうかも怪しい。なぜか名前の次にABO式血液型を教えられたのは平行世界的グローバルスタンダードという奴なのだろうか。そんなささやかな問いを投げかける間もなく、空子改めそら(惜しかったな)はぺこりと頭を下げると光の粒子とか派手な効果音とかそういうもの一切無しに唐突に消滅したのだった。
ロマンの欠片もねえ。異世界から降ってきたセーラー服美少女の第一発見者が彼女にかけた言葉は「大丈夫か」「あなたは何ですか」で終わりか。
おそらく、彼女の来訪によってこれからこの世界は大きく――今の常識から言えば、「非日常的」に変わっていくのだろう。だが、彼女と最初に出会った俺に何の変化があったのかと言えば「あの親善大使と最初に会ったの俺なんだよ」というどうでもいい話のネタをひとつ得たに過ぎない。これか、これが現実って奴か。嬉し恥ずかしラブコメ展開の構成原子も水色縞パンの形で現出しかけたくせにあっさり雲散霧消しやがった。一瞬、本当にほんの一瞬だけ期待したって言うのに。悪いかよ? あの場に置かれて俺だけのトクベツな非日常を夢見る事がそんなにおかしいか? あーあ、結構好みだったんだけどな。せめてあの縞々パラダイスは大脳新皮質に永久記憶しておこう。
「見たんですね」
「うわ」
消えた時と同様、演出皆無でそらが目の前に現れた。なんだなんだ、国会に行ったんじゃなかったのか?
「み、見たって何を?」
「……とぼけないでください。事故であろうと、人が見られたくないと思っているものを見たら自分も見せて示談とするのが平行世界的グローバルスタンダードです」
何やら赤い顔でそんな事を言っていらっしゃる。そんであり得ない手際のよさで俺のズボンを降ろそうとしていらっしゃる。
そして丁度いい具合に遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきていらっしゃる。いや、既にかなり近付いていらっしゃる。
「ちょ、おま、何やってんだよ!? やめ、やめろよおい!!」
「見たんですよね!? 潔く脱いでください! 責任とってください! ちなみに女性のショーツは男性の生殖器に相当します!」
「酷い女尊男卑だなオイ!? しかもそれ、性犯罪を助長しない!?」
「示談中に一定以上のやましい感情を抱いた男性は執行猶予付き懲役刑、そしてそもそも確信犯だった場合は無条件で去勢ですから問題ありません! ケータイの特定脳波感知機能によって施行後の検挙率は100%です!」
「平行世界怖ぇええー!!」
ところで、泣きながら下半身半裸の俺にすがりつきつつ「責任とってください!」とか叫んでる彼女を見て国家公務員諸君は何を思うのだろうか。想像したくないが想像せざるを得ない。
こんな時になんだけど、女は魔物って言葉があるよね。魔物って何なんだかよく分からないけど、災厄を生むものには間違いないと思う。つまり魔物とは災厄のお母さん、災厄とは魔物の子だ。
て事は現況を要約するとアレだ。そらからおんなのこがふってきた。俺今上手い事言った。
俺の頭の中は、トクベツな非日常が始まる予感でいっぱいになった。さほど酷い事にはならないとは思うが……いろんな意味で無傷では済むまい。今はただ、事態が上手く良い方に転がってラノベあるいは純愛エロゲ的ルートに流れてくれる奇跡を祈るばかりである。
「大丈夫ですか!?(警官→そら)」
「大丈夫じゃないです! 想像してたよりかなり痛いです!(俺→警官)」
対犯罪者のプロにガチで取り押さえられるのは。
ところで、平行世界的グ以下略はこの段階でも厳密に適用されるものなのだろうか? 俺の遺伝子が未来へと受け継がれる可能性の存亡がかかっているので、どうかお目こぼし願いたい。どうか。
[ 2009/01/12 17:42 ] 雑文 | TB(0) | CM(0)

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